木材選びに始まる、一貫した施工のこだわり
遠所大工店の仕事は、木材の仕入れ段階からスタートする。素材の質を見極め、用途に合った木を選ぶところから施工までを一貫して担うことで、完成後の空間にぶれのない統一感が生まれる。キッチン・浴室などの水回り改修から増改築・リノベーション、新築まで対応範囲は幅広く、住まいに関する工事を一箇所にまとめて相談できる。島根県松江市・一の谷町に拠点を置き、東部・中部エリアを中心に訪問対応している。
木は呼吸する素材として知られ、室内の湿度を調整することで年間を通じて快適な住環境を保ちやすい。島根の気候風土に馴染んだ木材を使うことは、単なる素材選びの話ではなく、地域の環境に適した家をつくるという判断でもある。職人が手で加工した木材には、機械による均一な加工とは異なる質感が宿る。「木の家にしてよかった」という言葉を施主から聞くことが多いと、ウェブサイトの施工事例は語りかけてくる。
古民家再生が示す、建物と向き合う姿勢
柱や梁の状態を一本ずつ確認し、残せる部材は活かしながら補修・補強を施すのが遠所大工店の古民家再生だ。そこに断熱改修や水回りの設備更新を組み合わせることで、懐かしい空気感を残しつつ現代の生活に対応した住環境が整う。間取りの変更や収納の追加も含めて対応するため、生活動線を見直したい場合にも対応できる。島根・松江市の地域性を踏まえた上で、建物ごとに最適な再生方法が提案される。
空き家活用の相談でも同様で、現状を正確に伝えた上で実現可能な方向性を示すという流れは変わらない。「解体しかないかと思っていたが、再生という選択肢を教えてもらえた」という声は、このような相談から生まれている。ギャラリーに掲載された古民家再生の施工写真は、工程ごとに記録されており変化の過程を追いやすい。建物の現在地と到達点の差が視覚的に確認できる点は、依頼を検討している人にとって参考になる。
小さな修理にも、大規模改修にも、同じ窓口で
段差解消、修理・メンテナンス、部分リフォーム——遠所大工店への相談内容は多岐にわたる。工事規模の大小にかかわらず「まずご相談ください」というスタンスで受け付けており、依頼者が工事の種類をあらかじめ整理しなくてもよい。見積もり・相談は無料で、相談後に契約を促されることもない。LINEでの相談にも対応しており、電話をためらう人でも連絡しやすい入口が用意されている。
「気軽に連絡したら、丁寧に説明してもらえた」という声が利用者から聞かれるように、最初の接触点での対応が信頼の土台になっている。松江市内での打ち合わせはスケジュールを柔軟に調整でき、平日に動ける人にとっては現地調査と見積もりをまとめて進めやすい。営業時間は8時から17時半、定休日は日曜日という体制で対応している。
仕上がりよりも長く続く、住まいとの関係
施工後の暮らしを見据えた設計と仕上げを意識するのが遠所大工店の姿勢だ。木の家は年月が経つほど素材の風合いが増し、住む人の日々とともに変化していく。その変化を楽しめる住まいをつくるためには、素材の特性を理解した施工が欠かせない。リフォームや改修においても既存の素材を活かしながら新しい価値を加える過程を大切にし、施主との対話を通じて一つひとつの選択を積み上げている。
新着情報ページでは、松江市内で手がけた木の家づくりやリノベーションの事例が随時更新されており、直近の施工内容を事前に確認してから相談できる。ギャラリーには施工中の写真も含まれており、仕上がりに至るまでの工程を確認したい人にとって情報量が多い。個人的には、完成写真だけでなく途中の様子も載せているのが、職人としての仕事への自信の表れに見えた。


