電気商会から始まった八十年の歩み
時代の要請に合わせて事業の姿を変えてきた会社である。株式会社東静エンジニアリングの原点は、1943年に創業した前身の「後藤電気商会」にさかのぼる。電気工事を主体に社業を推し進め、1981年に現在の社名へと組織を切り替えた。代表取締役の後藤久次が率いるいまは、電気工事の技術を土台に据えつつ、機械の構造設計や制御盤の製造、稼働調整までを束ねる技術集団へと領域を広げている。
多様な業界で積み上げた据付の実績
食品や自動車、化学、物流と、これまで手がけてきた業界は一つの分野に偏らない。多種多様な現場で設計設備の製造から据付工事までを重ねてきた経験が、初めての相談に対しても的確に応えるための基盤になっている。日本全国から海外のプラントに至るまで、指定されたスペースへの機械据付や難易度の高い配管レイアウトの刷新を、現場力で立ち上げてきた。
関東や関西をはじめ全国各地に施工の足跡があり、遠方の工場からの依頼にも動じない。海外規格への適合や納品後の保守についても現地の状況を見極めて対応する。取材のなかで印象に残ったのは、条件が違えば工法も変えるという柔軟な対応を、当たり前の作法として語っていた点だった。
稼働率を引き上げる設備改修の現場
既存の生産ラインに自動化機構や制御盤を組み込むリニューアルを通じて、工場の稼働率を高める計画を提案している。床面積や設備配置に合わせた細かなカスタマイズを施し、作業員の動線を練り直すことで負担を減らしていく。老朽化した配線の引き直しや部分的な仕様変更のような案件でも、実用性を追い求めたアイデアで安定稼働に寄与する。
富士市を拠点に、国内から全世界を対象として機械の構造設計や制御盤の製造、電気配線、稼働調整までを一括で引き受けている。工程間のズレをなくした高精度な生産設備を供給するため、構想から試運転までを社内で管理する。設備の寿命を延ばしながら操業の質を底上げするアップデートを、現場ごとに描き直していく。


