紙とアナログ管理からの脱却を、スマートフォンで
住宅展示場の現場には、来場者の受付も顧客管理も紙で回してきた歴史が長く残る。住まポは、その光景をスマートフォン一つで置き換えようとするサービスとして生まれた。展示場での受付から資料請求までをアプリで完結させ、モデルハウスの入口にあるQRコードを読み取るだけで受付が終わる。名簿への記載や紙のアンケート記入といった手続きが、利用者の側からも運営の側からも姿を消す。
匿名で始められることが、来場のきっかけになる
デジタル化の入口に住まポが据えたのは、匿名で使えるという設計思想だった。ニックネームと、年齢・世帯人数・世帯年収・家づくりプラン・建築予定時期の5項目に答えるだけで利用を開始でき、個人情報を登録せずに入場手続きが終わる。営業電話やしつこいダイレクトメールへの不安から来場を躊躇していた層にも広く受け入れられ、集客の改善へとつながっている。
デジタル化というと運営の効率化ばかりが語られやすいが、住まポはまず来場者の心理から入っている点が印象的だった。使う人の警戒心をほどくことが、結果として展示場の母数を押し上げる。順序の置き方に、このツールの発想の芯が見える。
気に入った会社にだけ情報が渡る、逆転の順番
住まポの設計で目を引くのは、情報が渡る順番を逆にした点にある。見学を終えた後、気に入ったハウスメーカーに対してだけ利用者が個人情報を公開し、アプリ内の履歴からワンタップで資料請求や問い合わせへ進む。気に入らなかった会社への情報提供は発生しないため、周囲の目を気にせず複数のモデルハウスをじっくり比較検討できる。見て、選び、それから渡すという流れが、来場者の意思をそのまま尊重する形になっている。
宇都宮を拠点に、住宅会社の集客と分析を支える
提供元の住まポは、栃木県宇都宮市中央に拠点を構え、馬場町バス停から徒歩約5分の立地で活動している。代表を務めるのは古谷武道氏で、展示場運営会社や住宅メーカー、工務店の担当者に向けてサービスを展開している。来場者の動線データや比較検討先のメーカー情報を運営側が把握できるため、競合対策や営業施策の精度を高める材料として使える。App StoreとGoogle playの双方で配信されており、導入を検討する事業者は電話やメールから相談を始められる。


