工程を外注に分けず、最後まで同じ顔ぶれで
解体の仕事は、重機で建物を崩す作業だけで完結するものではない。現地の状況を読む調査、費用をはじく見積り、周辺住民への説明、そして工事後の整地と、性質の異なる工程がいくつも連なっている。HKR解体工業は、この一続きの流れを下請けへ振り分けず、自社のスタッフで担い切る形をとってきた。窓口が一本にまとまるぶん、依頼する側は最初から最後まで同じ担当者とやり取りを続けられる。
扱える建物の構造は一つに縛られていない。木造の戸建て住宅をはじめ、鉄筋コンクリートのRC造や鉄骨造、アパート一棟といった大きめの物件まで引き受けている。個人の建て替えや空き家の処分という身近な相談から、不動産会社やオーナーが持つ物件の取り壊しまで、持ち込まれる事情の幅は広い。千葉県柏市を拠点に、こうした多様な依頼を日々さばいている。
持ち込まれる相談の種類も、建物の解体だけにとどまらない。建て替えのための取り壊し、不動産売却に向けた古家の撤去、長く放っておかれた空き家の処分など、きっかけはそれぞれ違う。古家付きの土地をどう生かすか決めかねている段階からでも、現地を見たうえで選択肢を一緒に整理してくれる。
騒音と振動への不安を、挨拶の回数で先に消す
工事中の音や揺れは、どれほど慎重に作業を進めても周囲へ届いてしまう。そこでHKR解体工業は、1つの現場につき最低4回の近隣挨拶を欠かさずに行っている。解体工事の前、重機の乗り込み時、建物の解体時、基礎の解体時という四つの節目で、住民のもとへ足を運ぶ段取りだ。何がいつ始まるのかを事前に共有しておくことが、苦情や行き違いを生まない下ごしらえになる。
利用した人からは、この対応ぶりを評価する声が寄せられている。「近隣への丁寧な挨拶があり、トラブルゼロで安心して建て替えが進められた」という感想は、工事の出来栄えと並んで周囲への気づかいが判断の軸になっていることを物語る。個人的には、着工前の説明をここまで段階で刻んでいる解体会社は、現場を見てきた中でも印象に残った。
柏を起点に県内へ、無料の現地調査から動き出す
事務所は千葉県柏市松ケ崎にあり、国道6号線から車で5分ほどの場所に位置する。柏市を軸として、松戸市や流山市など県内の各地から寄せられる依頼に足を運んでいる。現地調査と見積りはどちらも無料で、担当者が敷地まで出向き、建物の構造や周囲の様子を確かめたうえで金額を示す流れになっている。押しつけがましい営業をかけない方針のため、費用の見当をつけたいだけの段階でも声をかけやすい。
相談から完工までの道のりも、あらかじめ段階に区切って示されている。調査と見積り、契約を経てからアスベスト分析調査を挟み、近隣への挨拶を済ませたうえで解体へと入っていく。工事の途中で新たな要望が出ても手を加えられるようになっており、空き家の処分を機に敷地を時間貸しの駐車場へ作り替えたいといった相談にも乗ってきた。
実際に、工事を終えた土地が次の用途へつながった例もある。1階が店舗で2階が木造という建物を解体し、跡地をアスファルト舗装して活用へ回した案件や、木造2階建て33坪を片づけて時間貸しの駐車場に変えた現場が記録に残る。解体を終えた後にどんな形で土地を使うのかまで見据えて動ける点に、工程を通して受け持つ会社ならではの身軽さがある。


