東北の凍害リスクに正面から向き合う塗装店
仙台の冬は外壁に厳しい。吸水した外壁材が凍結・膨張を繰り返す「凍害」は、東北地方では特に深刻なリスクとして知られている。株式会社空装は、この地域性を施工計画の根幹に置き、水溶性溶剤や水性・弱溶剤系塗料を建物の状態に応じて使い分け、住まいの寿命を延ばすことを最優先にしている。水性と油性の長所を併せ持つ水溶性溶剤タイプの無機塗料では耐候年数約30年、有機HRCでは35年以上という数値を実現しており、補修サイクルを長く保つことで将来のコスト負担を抑える設計になっている。
外壁材の中性化・腐食・変形といった劣化は、塗装が剥がれてからではなく、塗装が機能しているうちに施工を行うことで防ぐことができる。初回塗装は15年以内が目安とされているが、下地処理が増える前の10年前後での実施を推奨しているのも、この考え方に基づいている。「早めに相談してよかった」という声が多いのも、その点と無関係ではないだろう。
代表が現場に立つ、独立の理由
株式会社空装の代表は、「メーカーの都合ではなくお客様にとって何が正解か」を追求するために独立した。一級塗装技能士の国家資格を持ち、自ら現場に入ることで、外注任せの施工では生じやすい情報の齟齬や品質のブレを排除する。宮城県での合格率が10%以下とも言われるこの資格を持つ職人が実際に作業を行う体制は、見積もりと仕上がりの乖離を防ぐ仕組みそのものだ。目視が困難な屋根や外壁の深部はドローンで可視化し、曖昧な補修提案を一切排除する。
施工中は毎日の作業内容を写真付きで報告するため、現場に立ち会えない依頼者でも進捗が把握できる。「外壁塗装は高い買い物だからこそ、見えない部分こそ丁寧に伝えてほしかった」という依頼者の率直な声は、この取り組みが始まった背景を語っている。正直、この体制は業界内でもまだ珍しいほうだと思う。
仙台最多の塗り方が生む、設計力としての提案
20種類以上の塗料・施工方法の組み合わせを持つ株式会社空装は、自社を「専門店を超えたコンサルタント」と位置づける。塗り方の選択肢には、溶媒(水性・油性・水溶性溶剤)、樹脂の種類(シリコン・ラジカルシリコン・無機・有機HRCなど)、そして塗り方という3つの軸があり、この組み合わせが仕上がりと耐久性の両方を決定する。特定塗料メーカーとの代理店契約を持たないため、数ある市場の塗料から中立な立場で選定できる点は、他社との決定的な差として機能している。
多彩色塗装や高意匠サイディング再現塗装など、一般的な業者では提案されにくい特殊工法にも精通。「塗り替えを機会に外観のイメージを変えたい」という要望にも、設計的な視点から答えられる体制を整えている。
一般住宅から公共施設まで、仙台市宮城野区から対応
仙台市宮城野区岩切字入山に拠点を置き、一般住宅・市庁舎・商業施設・オフィスビルと施工対象は多岐にわたる。営業時間は9:00〜18:00(水曜定休)、問い合わせはLINEや電話(022-352-9648)でも受け付けており、気軽に相談できる入口が複数用意されている。外壁診断士が状態を見極め、ドローン点検を用いて最適な塗料と施工方法をセットで提案する流れが、依頼から施工完了までの基本スタンスだ。
仕上がり後のアフターフォローも一貫して対応しており、施工して終わりにしないという姿勢が継続的な依頼につながっているという声も聞かれる。建物を守るだけでなく、資産としての価値を維持するという視点で外壁と向き合ってきた実績が、地域での信頼基盤を形成している。


