「何から始めればいいかわからない」という声に応える診断
空き家を相続したものの、次の一手が見えずに時間だけが過ぎていくというケースは少なくない。大野総業株式会社はそうした入り口の迷いに対応するため、まずは無料の空き家診断から相談を受け付けている。ヒアリング、現地確認、今後の進め方相談という流れで、無理に契約を進めることなく順を追って対応を組み立てる。
大阪府在住の利用者は、最初の診断で若いスタッフが隅々まで丁寧にチェックし、状態を包み隠さず伝えてくれたと振り返っている。押しつけがましさのない姿勢と誠実な説明が、そのままサービス継続の決め手になったという話は、問い合わせのハードルを下げることへの考え方を示している。
定期巡回で蓄積される、現地の記録
建物の現状確認は一度きりでは意味が薄い。大野総業株式会社は定期的な巡回を通じて外観や庭の変化を継続的に記録し、写真付きのレポートとして所有者に送付している。不審な様子や建物の変化があればすぐに報告が届くため、遠く離れた場所にいても現地の動きを追いかけられる。
東京在住の50代の方が「毎月の報告で安心できる」と話している様子は、離れて暮らす所有者にとって可視化の仕組みがどれほど効いているかを端的に教えてくれる。個人的にも、写真と文字で現状が届く仕組みの安心感は想像以上のものだと思う。
草刈り・修繕・相談を束ねた管理メニュー
人が住まなくなった空き家では、雑草の繁茂や軽微な損傷が気付かないうちに進行していく。敷地の草刈りや壁紙の修繕なども管理の一部として対応しており、ご近所からの見た目を整えながら建物の状態を保っている。屋内の換気や通水まで対応するプレミアムプランも用意されており、将来的な活用を視野に入れながら維持したい所有者に選ばれている。
台風の後に迅速な現地確認と修繕提案を一度に対応してもらえたという愛知県在住の利用者の話は、日常の巡回だけにとどまらない対応範囲の広さを示している。「フットワークが軽い」という表現が複数の声に出てくるのは、偶然ではないだろう。
福井市を拠点に、地域の不安を減らす存在を目指す
代表の水口銀次郎氏は、建築・不動産業界での経験をもとに「地域を支える存在になりたい」という想いから大野総業株式会社を設立した。10年後、20年後に「相談してよかった」と思える提案を目指すという姿勢は、目先の受注より長期的な信頼関係を優先する経営スタイルの表れだ。
福井市城東四丁目に拠点を置き、県内各地の空き家管理を手がけている。家が歩んできた歴史やご家族の思いに耳を傾けながら対応するという代表のメッセージは、「壊すか売るか」の二択ではない選択肢の余地を残す姿勢として現れている。


