毎日30台超が動く運送の規模とシェア
まず数字から見ていきたい。明邦運輸株式会社では毎日30台を超えるトラックが稼働し、埼玉県を中心とした酒販店配送でトップクラスのシェアを占める。創業からおよそ60年という年月が、この規模を裏づけている。大手クライアントとの契約も複数あり、仕事量が季節や景気で大きく上下しにくい。
本社は東京都板橋区新河岸、大宮事業所はさいたま市西区指扇の株式会社サイタマ酒販内にある。酒販の流通に近い場所へ拠点を構えることで、日々の配送を無駄なく回せている。
社員目線を軸に置いた経営の姿勢
明邦運輸株式会社が掲げるのは、一人ひとりが生き生きと活躍できる職場という方針だ。福利厚生を充実させ、社員の視点から働きやすさを組み立てる姿勢を経営の基盤に置いている。代表取締役の佐藤勝也のもと、この考え方は創業以来の指針として引き継がれてきた。
方針は日々の働き方にも表れる。完全週休2日制を基本にしながら、1か月ごとのシフト希望で勤務日数を調整できる。取材を通して、正直こうした選べる働き方の仕組みが職場の空気をつくっていると感じた。
20代から60代まで肩を並べる現場の顔ぶれ
現場では20代の若手から60代のベテランまで、年代の異なるドライバーが一緒に働いている。大宮事業所は台車を使った配送も多いため、経験を持つ女性ドライバーも実務にあたる。年齢や性別で線を引かない職場が、そのまま人材の層の厚さになっている。
未経験で入る人には1週間から1か月の横乗り研修があり、先輩のトラックに同乗しながら仕事の流れを覚えていく。準中型免許の取得費用を会社が規定に沿って全額負担する制度もそろい、普通免許からのスタートでも先の道を描ける。


