職人の高齢化が進む建設業で、育成から向き合う会社
建設の現場では職人の数が年々細り、技術をどう次へ渡すかが業界全体の宿題になっている。珠喜建装はこの流れに対して、経験者の確保だけでなく未経験からの育成に正面から取り組んできた。大阪府寝屋川市高柳を拠点に内装仕上工事を手がけながら、人を育てること自体を事業の柱の一つへ据えている。
入ったばかりの人材には、先輩が道具の握り方や材料の扱いから順を追って教えていく。間仕切りや軽鉄の下地組み、石膏ボード貼りといった作業を、現場で体に覚えさせていく流れだ。応募の段階では資格は求めていない。必要な技能は入ってから身につければいいという考え方が、入口を大きく開いている。
資格取得を会社が後押しする仕組み
働きながら専門性を高められるよう、資格取得支援の制度が整えられている。業務に要る資格の費用は会社が負担し、仕事と両立させながら有資格者を目指せる。手に職をつけたい人にとって、収入を得ながら技能と資格の両方を積み上げていける環境は、現実的な選択肢になるはずだ。
頑張りを給与で返し、独立までを見据える経営
代表の河野嘉伸が置いている方針は、成長や努力を給与という形できちんと返すことだ。取材して好ましく思えたのは、頑張りの評価を精神論で終わらせず、待遇へ結びつけている点だった。真面目に仕事へ向き合う姿勢を何より重く見る文化が、現場の空気にもにじんでいる。
独立を志す職人への姿勢も明快だった。将来自分で現場を持ちたい人には、そのために要るノウハウを隠さず渡していく。風通しのいい職場で意見を出し合いながら、一人の職人として自立していく道筋が描けるようにしている。寝屋川の拠点から近畿一円の現場へ出て経験を重ねるほど、独立という目標は現実味を帯びる。
働く土台としての立地と待遇
事務所は最寄り駅から車でおよそ5分、駐車場を備えており、車での通勤に向いた立地だ。勤務は朝8時半から夕方17時を基本に、社会保険や退職金制度、交通費の支給といった待遇がそろえられている。休日は日曜のほかお盆や年末年始の長期休暇があり、現場の仕事を長く続けていける土台が用意されている。


