陸続きなら遠近を問わず駆けつける機動力
清掃業は本来、地域に根ざした仕事だと思われがちです。ところが清掃のアカちゃんは、山梨県甲斐市を起点に、陸路でつながる都道府県であれば遠近を問わず現場へ出向きます。北海道・沖縄・離島を除く全国が対象で、青森でも鹿児島でも、相談があれば車を走らせます。創業以来この機動力を軸にしており、フットワークの軽さと日程調整の速さで各地のお困りごとに応じてきました。
一人で車に資機材を積んで動くスタイルだからこそ、大きな組織では拾いにくい小回りの利く依頼にも応えられます。物の移動は、一人で運べる範囲なら引き受け、難しい場合は事前の移動をお願いするか、当日にお客様と一緒に動かす形で進めます。現場ごとの事情に合わせて相談しながら段取りを決めていきます。
依頼の入り口はLINEやInstagramが中心で、電話は080-5460-4794。営業は24時間で定休日もなく、個人のお客様でも法人でも気軽に声をかけられます。全国各地を回っている関係で、短い期限を切った依頼は時期によって難しいものの、季節ごとに前もって相談すれば計画を立てて動けます。
一度きりで終わらせない、長い付き合いを前提に
清掃のアカちゃんが掲げているのは、その場限りで関係を閉じない清掃です。数年が経ったあとも相談を持ちかけてもらえるような、末永い付き合いを前提に現場へ臨んでいます。施工の前後では進捗の共有を欠かさず、要望のずれや連絡の行き違いが起きないよう言葉のやり取りを重ねます。
取材を通して個人的に感心したのは、不動産という資産の価値を保つところまで視野に入れている点でした。目に入りやすい中央だけでなく、什器の隙間や部屋の隅まで手を入れることで、建物そのものの状態を長く保とうとしています。利用頻度や数年先の摩耗まで見越して薬剤や手入れの方法を選ぶ進め方は、一度の見た目をそろえるだけの清掃とは発想が違います。
感染症対策という観点からも、室内を清潔に整えることには意味があります。そこに集う人が健やかに過ごせる空間を取り戻すことを、赤坂さんは作業の出発点に置いています。見た目の美しさと、その場で過ごす人の安心感の両方を保つことが狙いです。
写真で残された、素材も状態も違う現場の記録
これまでの仕事ぶりは、施工事例として写真つきで公開されています。浴室の扉やフライヤーの油汚れ、マンション廊下の共用部洗浄、床の剥離とワックス仕上げなど、扱ってきた現場は素材も汚れ方もまちまちです。頑固な付着物やくすみであっても、発生した原因をたどり、基材を傷めずに本来の見た目へ戻していくのが赤坂さんのやり方です。
床の作業では、洗浄だけで仕上げることもあれば、古い被膜を剥離してワックスを塗り直すこともあります。グリストラップや配管など、普段は目の届きにくい部分の手入れまで引き受けてきました。山梨から遠く離れた現場でも、同じ水準で手をかけようとする姿勢が、公開された一枚一枚からにじみます。


